こんにちはー! レノンです!
今日はパナソニックについての個人的な考えを展開します。大阪に本社がある総合電機メーカーのパナソニック。私が昔、東京に住んでいた時には、トリニトロンテレビや極楽ビデオ、ハンディカム等のソニー製品が我が家のAV機器の中心になっていました。
大阪に転勤になってからは、リビングのテレビやプライベートテレビはVIERAに、ビデオはDVD DIGAやブルーレイDIGAへとパナソニック製品への買い替えが進みました。仕事の関係でそれぞれお世話になっている家電メーカーであったこともあって親近感や信頼感から自然と選択することになったんですよね。
我が家からパナソニックが消えた
今でも大阪に住んでいるのに、テレビは日立のWoooに。ブルーレイは使用頻度が下がってAmazon fire stickTVが中心に、プライベートVIERAは娘夫婦にあげちゃいました。そのほかの家電を見ても、AVアンプはDENON、洗濯機は東芝、冷蔵庫は三菱、電子レンジは日立・・・。今年になってやっとパナソニックのEoliaエアコンを1台購入しましたが、それ以外のパナソニック製品は家の中から無くなってきました。なんでかって?・・・欲しくならないからです(笑)。
パナソニックって会社はどうなん?
次に、パナソニックとソニーの企業業績について比較してみます。
(21.3月期) | パナソニック | ソニー |
本社所在地 | 大阪府門真市 | 東京都港区 |
連結売上 | 6.69兆円 | 8.99兆円 |
連結営業利益 | 0.25兆円 | 0.97兆円 |
純利益 | 0.16兆円 | 1.17兆円 |
連結営業CF | 0.50兆円 | 1.35兆円 |
連結従業員数 | 243,540人 | 109,700人 |
純利益でソニーに大きく水をあけられたパナソニック。従業員はソニーの2倍以上いるのに売上もCFでも負けていますね。
ソニー人材とパナ人材
パナソニックの事業はハード中心に展開。一方のソニーは、ハード以外に、PlayStation Plusに代表されるゲーム事業でのリカーリング(継続課金)ビジネスや、CBS等の映像音楽事業、金融事業、C-MOS等イメージングデバイス事業等があり、エレクトロニクス技術を核としながらも総合電機メーカーという枠からは大きく変化していて、多業種の事業・技術を融合させてそれぞれの事業が収益事業に育っています。ソニーの多業種化が成功の秘訣と言いたいのではありません。でも『チャレンジし続けるソニーマインド』の人材がいたから多業種事業化しても成功出来たんだとは思います。
一方のパナソニックは、松下幸之助の人材育成法として『次代の経営者を育てる文化』を持った企業だと思います。ですからソニーのように広く他業種転換を図るよりも、ものづくり企業として成長を目指すのが、得意を生かすことになるのではないかと思います。
パナソニックの戦略
今年2021年は、津賀CEOから楠見CEOへの交代がありました。津賀CEOは、『住宅と自動車への事業強化』を図ってきましたが、楠見CEOは「重点領域やコア事業などの区分を設けない」と明言されています。また、来年2022年4月から持株会社(ホールディング会社会)化されますが、楠見CEOは、「(持株会社よりも傘下となる)事業会社が主役である」とも仰っています。
成長へのキーは自主独立と他社優位技術
この楠見CEOの言葉が企業成長に繋がる背景は、これまでのパナソニックは『各事業部門責任者の事業・商品変革への意志が本社の意向によって阻害されていた』ということなのかもしれません。持株会社化によって、各事業会社の意思で自主独立の経営を進められれば、『投資・商品開発・生産・販売』の意思決定が自由に出来るようになります。各事業会社が、中期的成長のための設備投資を積極的に行い、持株会社が短期的な収益低下を許容してくれるならいいですね(笑)。
また、事業部が自主独立し成長するには、それぞれの事業部門が既に持っている他社に対して優位性ある技術を磨きまくることが肝要。
この【自主独立が進んで持株会社が文句をつけないこと】と、【優位性ある独自技術を磨きまくること】が出来たら、パナソニックは成長する可能性があります。今までのパナソニックのように『他社よりちょっとだけ良くて高い商品』ではなく、『他社よりメチャンコ良くて価格勝負に陥らない商品』に磨き上げるのです。
先に述べたように、パナソニックには、松下幸之助から繋がる経営者育成の人材開発がありますから、持ち株会社化して事業会社がたくさん出来ても、経営者になる人材は十分いると思います。
パナソニックから、新しい商品・欲しくなる商品がたくさん出てきて、総合エレクトロニクスメーカーとして消費者をワクワクさせてくれることを期待しています。パナソニックがんばれ!