スマートな生き方

高齢者に免許返納は必要か?

こんにちはー レノンです!

今回は高齢者の免許返納のお話です

これについてちょっと気になったことがあったので

個人的な考えをお話ししますね

気になったこととは?

先日のこと

会社の定年仲間7名で宴会があり

会社の人や、仕組みや、動きについて

色々な噂話に大盛り上がりしました

そんな中それぞれの両親についての話となり

自動車免許証の返納の話題になりました

「危ないから免許返納してくれと言っているのに

なかなか返納してくれないんだよね」

「万一のことがあると大変だからと説明するんだけど・・」

その話を聞いて僕はちょっと違和感を感じました

僕の違和感ってなんだったのかな?

運転免許証の返納とは

この違和感の元をはっきりさせたかったので

免許返納について色々調べてみることにしました

先ずは警視庁の公式HPにあった説明を確認しました

運転免許証の自主返納

「運転に自信がなくなった」、「家族から運転が心配と言われた」など、加齢に伴う身体機能や判断力の低下により、運転に不安を感じる方などが、自主的に運転免許の取消しを申請することができ、これを運転免許証の自主返納と言います。(警視庁HPより抜粋)

免許返納は自主的なものであって強制されるものではないんですね

これが僕の違和感だったのかな

僕もこれからもっと高齢になると

「大好きなクルマの運転も諦める日が来るんだろうなぁ〜」と

ちょっと寂しくなってしまいます

TVで地上波のニュースを見ていると

高齢者の運転による事故のニュースがよく出て来るようになりました

僕もマスコミ報道によって『高齢者は事故を起こしやすい』んだ

との感覚を持っていました

ではどのくらい事故を起こしやすいのでしょう

実態を調べてみました

事故をしやすい年齢層

警察庁が2023年3月に公表した統計「令和4年中の交通事故の発生状況」に

「原付以上運転者(第1当事者)(※1)の年齢層別交通事故件数」

というのがあります

『原付以上運転者(第1当事者)』の説明は下記を参照ください

(※1)「原付以上運転者」は、自動車、自動二輪車および原動機付自転車の運転者。「第1当事者」は、最初に交通事故に関与した事故当事者のうちもっとも過失の重い者。

データを見ると「20〜24歳」がもっとも多くなっています

原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別交通事故件数

また、高齢者(65歳以上)を年齢層別に見ると「70〜74歳」は2万2363件と

全年齢層のうち4番目に多いですが75歳以上では大変少なくなっています

ちょっと思っていたイメージとは違いますね

ただしこのグラフは各年齢層に免許証保有者が

どの程度いるのかは考慮していません

実際には次の表ように年齢層別の免許保有人数には結構なバラツキがありました

事故が多いのはダントツ16歳〜19歳!!

そこでこの表を元に

免許保有者10万人当たり年齢層別の交通事故件数

を出したグラフがこれ⇩です

警察庁「令和4年中の交通事故の発生状況」をもとに弁護士JP編集部が作成警察庁「令和4年中の交通事故の発生状況」をもとに弁護士JP編集部が作成

これを見てびっくりです!

「16〜19歳」の事故件数がダントツで多くなっています

その次が20歳〜24歳の若年層!

つまり16〜24歳の若年層こそ最も事故を起こしやすい年齢層なんです

高齢者が最も事故を起こす危険な年齢なんだと思っていましたが

大きな間違いでした

皆さんは知っていました?

煽るマスコミ

前述のデータとマスコミ報道のイメージはだいぶ違うように感じます

高齢者による事故が起こるとマスコミがニュースにします

どうも高齢者の運転は危険だと煽り過ぎだと思います

その方が視聴率が取れるのでしょうか?

西川きよしさんが75歳で免許返納すると

これもニュースになりました

立派な市民の行動であると言わんばかりの報道です

高齢者の運転は事故が多くて危険だから

免許返納こそが当たり前だと主張しているようです

本当にそれでいいのでしょうか?

迫る家族

テレビを見ていると高齢者の免許返納は当たり前と思ってしまいますよね

どうもマスコミが返納を誘導しているように感じます

確かに高齢になると視聴覚機能が下がってきて

認知機能の低下が起こり判断力が落ちてきます

グラフ上も高齢になるに連れ徐々に事故件数が増えていますし

いつかは運転を控える必要は出て来るのでしょう

高齢者自身も「返納しないとダメ」と思い込んでいる人が増えていて

中には免許返納後に運転をしてしまう高齢者も出てくる始末です

また高齢のご両親の運転が不安だからといって

その子供達が免許返納を強く迫る例も見受けられます

でも僕はそれには違和感を感じちゃうんですよね

はっきりいってこれは違うんじゃないかと思っています

警視庁の説明もあくまで自主返納であって

強要される内容にはなっていないですしね

本人が決めるべきことと思います

できれば返納して欲しいと

子供達から意見を言うのは良いとしても

強要はいけないと思います

もちろん色々な考えがあるとは思いますし

僕の個人的な考えですけどね

免許なくても楽しめる?

高齢者は様々な理由でクルマのある生活をしています

クルマがなくなったとしても

今までと同等かそれ以上に楽しい生活を送ることのできる

代替移動手段があるのなら免許返納もアリだと思いますが

代替手段が無いのなら

人生の質「QOL(Quality of Life)」が下がります

人生の楽しみが減少してしまいます

買い物・病院・公共機関(図書館,スポーツ施設,役所等)が

近くにないと交通手段が必要です

キャンプや釣りやサーフィンやシュノーケリングなどの

クルマがないと難しい趣味を持っておられる場合や

僕のようにドライブそのものが趣味の人もいます

高齢者も人生を楽しみたいです

僕は「人生は楽しむためにある」と思っています

高齢の親に返納を意見するのであれば

QOLを維持できる代替の移動手段や

生活を楽しむ他の方法まで提案して欲しいと思います

運転経歴証明書は要らない

免許証を返納すると有償にはなりますが『運転経歴証明書』を作ることもできます

警視庁のHPに説明がありました

運転経歴証明書

運転経歴証明書は、運転免許証と同様に身分証明書として用いることができます。(身分証明書として対応していない機関もありますのでご注意ください。)また、運転経歴証明書を提示することにより、高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店や美術館などで、様々な特典を受けることができます。(警視庁の公式HPにより)

つまり『身分証明書』になったり『特典』が付いたりするんですね

ですが

身分証明書としては使えたり使えなかったり中途半端ですし

身分証明書なら「マイナカードでいいやん」とも思います(笑)

特典としては使えそうなのは

東京や大阪の一部のタクシー料金が10%オフというのがありますが

一部の加盟会社に限定されますし

それ以外の特典も数だけはたくさんあるものの

自治体毎・加盟会社毎に内容がバラバラで

実際に自分が使えるのかどうかは個別に確認が必要で面倒

現実的には利便性が少なそう

僕の場合は使い道がほぼなかったです

※参考:免許返納の特典『高齢者運転支援サイト(全国)』

自らが気付く方法

現在は高齢者になるとゴールド免許であっても有効期限が短縮されています

  • 70歳以下は有効期間5年
  • 71歳は有効期間4年
  • 72歳以上は有効期間3年

と3段階です

更に

  • 70歳以上は高齢者専用の特別講習を受講
  • 75歳以上は認知症機能検査を受けて診断結果に基づいて必要な講習を受講

となっています

高齢者の能力は個人差が大きくなると言われています

この検査と講習によって結果を素直に受け止め

高齢者自らが気付いて運転を止めようと決意し

免許返納するようになればと思っています

最後に

クルマは運転支援機能がどんどん進化していますし

自動運転に向かってレベルが上がってきています

近年交通事故が減少している理由として

この運転支援機能が挙げられています

高齢者の事故を防ぐためにもこの機能が更に進化し

高齢者にクルマのある生活が

少しでも続くことを願って止みません

還暦の僕が70歳を超える頃には

完全自動運転が実現して

自らが運転しなくてもどこへでも行ける時代なるかも知れません?

それはそれでクルマを操る楽しみがなくなり寂しい気もしますが・・・(笑)

定年後の人生は悔いのないよう楽しみたいですね

皆さんは免許返納についてどう思われますか?

定年後の生活を楽しまれている方や

高齢のご両親を持っておられる方に

少しでも考える参考になれば嬉しいです

ABOUT ME
レノン
レノンといいます。定年再雇用のサラリーマンです。僕が、悩みながらも将来に備えやってきたこと・失敗したことを情報として発信しています。悩める同年代へのエールとして、若い方には参考として読んでいただければ嬉しいです。人生は楽しんだもん勝ち。ブラピ&ジョニデと同い年(笑)。まだまだ人生楽しむぞ!
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